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2009年01月15日(木) 15時57分

新潟・山古志の願いこめ、地元根菜ヤーコン入りカレー発売読売新聞

 中越地震で被災した新潟県長岡市山古志地域で復興活動を続けるNPO法人「よしたー山古志」(川上巌事務局長)が、地元産のヤーコンを使ったレトルト食品「山古志ヤーコン入り 越後牛カレー」を開発し、本格的に販売を始めた。

 売り上げの一部は、震災復興祈願花火「フェニックス」の打ち上げ事業に寄付されるという。

 ヤーコンは南米・アンデス地方原産のキク科の根菜。形状は芋、食感はナシに似ている。食物繊維を多く含み、健康食品として人気が高い。中越地震前に、アンデスの高原と気候などが似ているとして山古志に持ち込まれ、新たな特産品化を狙って同法人のメンバーらが生産を始めた。

 メンバーの1人が市内の食品加工会社に商品開発を持ちかけたところ、経営者がフェニックス打ち上げに取り組んでいることもあって、「山古志と花火の打ち上げの両方にプラスになる」と連携が進んだ。

 ヤーコンは地震後、水が引けなくなった田んぼなどで生産され、「よしたー」のメンバーが、一昨年、昨年と各約3トンを収穫した。そのほかの一部農家にも生産してもらい、食品加工会社が買い取る。

 カレーは、JR長岡駅ビルなど市内数か所のほか、インターネットでも販売されている。1袋200グラム、630円(税込み)。問い合わせは山古志商工会(0258・59・2151)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090116-754442/news/20090115-OYT1T00009.htm