2009年01月15日(木) 16時00分
阪神大震災14年:絵手紙にこもる温かさ 神戸・防災未来館で作品展 /兵庫(毎日新聞)
◇語り継ぐ、思い−−360枚にあふれる教訓
神戸市中央区の「人と防災未来センター」の防災未来館で14日、「1・17防災のこころを伝える絵手紙展2009」が始まった。神戸市内など国内外の3歳から80歳代の人たちが描いた作品約360枚は、阪神大震災の教訓を語り、災害に備える防災の重要性を訴えている。来月1日まで。入場無料。
アジアの子どもたちの育成や就労支援などを手がけるNPO法人「ニィティ」の主催。07年から始まり、絵手紙はニィティによる絵手紙教室などで作られた。
「あの日のぬくもり今もこの手に」と添え書きされ、公衆電話を使おうと手のひらに乗せた10円玉を描いた作品や、消火器などの防災備品を描いた作品などさまざまな図柄が展示されている。韓国や中国など海外の人の作品もある。
同センターには海外からの来館者も多く、この日も、韓国や中国からの団体客が絵手紙に見入って、説明を受けていた。中国・吉林省から訪れた徐昊楠君(11)は温かみのこもる絵手紙に「災害は無情だが、人間には情がある」と話していた。
午前9時半〜午後5時半。金、土曜は同7時まで。入館は閉館の1時間前まで。【金志尚】
〔神戸版〕
1月15日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000160-mailo-l28