2009年01月15日(木) 16時00分
阪神大震災14年:歌と語りで震災に思い 宝塚第一小で5年生に授業 /兵庫(毎日新聞)
宝塚市野上1の市立宝塚第一小学校(小西康広校長)で14日、5年生約160人が阪神大震災について学ぶ授業があった。震災で亡くなった大学生(当時21歳)が母にあてた手紙に曲をつけた歌「親愛なる母上様」を各地で歌っている作曲家の奥野勝利(まさとし)さん(34)=姫路市=と、被災当時の校区の様子に詳しい住民が招かれた。児童たちは2人の歌と語りに聴き入り、震災に思いを巡らせていた。
最初に民生委員を務める籔内美智子さん(63)=宝塚市=が「壁が壊れて家の中から外が見えた」「プールの水を運んでトイレ用の水にした」などと被災状況を伝えた。続いて奥野さんが登壇し、育ててくれた母への感謝をつづった手紙を歌にした経緯を説明した。
最後は「地震を経験した人の悲しみは分からないかもしれない。でも、今を一生懸命生きることが僕たちにできること」と児童たちに呼びかけていた。【山田奈緒】
〔阪神版〕
1月15日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000165-mailo-l28