2009年01月15日(木) 16時00分
阪神大震災14年:みんながボランティアに 神戸大でパネル展 /兵庫(毎日新聞)
◇語り継ぐ、思い
阪神大震災と神戸大の学生とのかかわりを振り返る「パネル展1・17記憶の回廊〜阪神・淡路大震災と神大生の14年〜」が、工学部内の遊歩道「うりボーロード」で開かれている。当時から現在に至るまでの学生のボランティア活動などを紹介した写真や文章が34枚のパネルにまとめられている。16日まで。
神戸大都市安全研究センター学生ボランティア支援室の主催。旧神戸商船大を含め神戸大では震災で学生、教職員47人が犠牲になった。犠牲者のことや震災と神戸大のかかわりについて、知らない学生や教職員も増えているため、初めて実施した。
パネルの写真には、震災直後に神戸大生が避難所で生活を送る子どもたちと一緒に過ごしたり、仮設風呂を設置したり、精力的にボランティアをする様子が写っている。現在も有志の学生たちは復興住宅の高齢者を訪ねており、活動が継続している様子など歩みも分かるように紹介されている。犠牲者になった学生の家族の手記を掲載したり、震災発生から1年間の大学の様子などを伝える学生新聞の記事も掲示されている。
同センターの相澤亮太郎さんは「震災以降もずっと続いている学生の活動を知ってほしい」と話している。16日は午後3時まで。【金志尚】
〔神戸版〕
1月15日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000161-mailo-l28