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2009年01月15日(木) 04時44分

震災対処にノウハウ作り=多国語で放送、人材養成も−「FMわぃわぃ」・神戸時事通信

 災害が起こったとき、地域のために何ができるか−。阪神大震災をきっかけに生まれた神戸市のコミュニティー放送局「FMわぃわぃ」は、スマトラ沖地震などの災害を経験した世界のコミュニティー放送局とノウハウを共有し、地域防災と復興に役立てる活動を進めている。
 FMわぃわぃは1995年に放送を始めた。数人の常勤スタッフに加え、韓国やブラジル、ベトナムなど十数カ国のボランティアが活動に参加。沖縄やアイヌ、海外の文化紹介番組などを毎日放送している。
 震災直後は外国人が住民の約1割を占める同市長田区の被災者に日本語と母国語で情報提供。住民と外国人居住者がいる避難所で摩擦が起きるのを防ぐ目的があった。
 2004年の新潟県中越地震では、食料や水の支給場所、エコノミークラス症候群や予防接種の受け方といった避難所生活などの注意点について、6カ国の外国語で収録した情報をコミュニティー放送局に提供した。
 世界115カ国4000局以上でつくる非政府組織(NGO)「世界コミュニティラジオ放送連盟(AMARC)」に加盟。昨年10月、インドネシアで開かれたアジア太平洋地域の防災ワークショップに参加し、災害への準備、発生時の初期対応、復興とリハビリの段階別ガイドラインを作った。 

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