2009年01月15日(木) 20時03分
殺虫剤検出のウナギ輸入会社に回収命令 千葉県(産経新聞)
千葉県は15日、中国・福建省で養殖された活ウナギから基準値の3倍の殺虫剤が検出されたとして成田市の輸入会社に回収命令を出した。これまでに健康被害は確認されていないという。
県衛生指導課によると、回収が命じられたのは今月3日に成田市新田の輸入業者「丸勝」(西勝光治社長)が輸入した活ウナギ6000匹分1500キログラム。
成田空港検疫所が検査したところ、1匹(200〜300グラム)当たり0.03ミリグラムの殺虫剤ジコホールが検出された。微量のため、健康への影響はほとんどないとみられるという。
東京、埼玉、千葉県の卸業者に既に販売されたため、同課ではその先の流通経路について調べている。
ジコホールは別名ケルセンと呼ばれ、花や野菜の害虫駆除に使用されている有機塩素系殺虫剤。体内に入ると、頭痛やめまいなどの症状が現れ、重症になると内臓障害などを起こすことがあるという。日本国内での生産は中止されているが、使用については禁止されていない。
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