4月の任期満了に伴う名古屋市長選で、民主党の河村たかし衆院議員(60)=愛知1区=が出馬に強い意欲を地元関係者に伝えていることが15日、分かった。
同党県連幹部などによると、河村氏は14日、都内で開かれた県連の国会議員団会議で、難航している市長選の候補擁立に関し「誰も出ないなら自分が出る」と発言。小沢一郎代表も市議団がまとまれば党推薦を容認する意向という。
しかし河村氏の「議員歳費無料化」などの持論に否定的な地元議員も多く、市議団は支持できるか検討する。
河村氏は15日、地元事務所を通じ「意向表明にはもう少し時間をいただきたい」とのコメントを発表。支援者らと協議の上、近く正式に決断するとみられる。河村氏は2005年の市長選でも一時出馬を表明したが、民主党の推薦が得られず断念した。
河村氏が市長選出馬で議員辞職した場合、通常は4月に愛知1区の補欠選挙が行われるが、公選法の規定により、9月の衆院議員の任期満了まで半年を切っているため実施されない。
市長選は現職の松原武久市長が不出馬を表明。愛知県商工団体連合会会長の太田義郎氏(64)が共産党などでつくる市民団体の推薦を受け、出馬を表明している。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090115-OHT1T00283.htm