４階から下へ血液反応、階段で逃走か…中大教授刺殺（スポーツ報知）

2009年01月15日(木) 12時29分

　中央大理工学部の高窪統（はじめ）教授（４５）が東京都文京区の大学構内で殺害された事件で、高窪さんが倒れていたトイレがある４階の通路や下の階に向かう階段を警視庁富坂署捜査本部が調べた結果、血液反応が確認されたことが１５日、分かった。

　捜査本部は、犯人が階段を使って逃走したとみて捜査。現場の後楽園キャンパス１号館に防犯カメラは設置されておらず、捜査本部は学生らへの聞き込みを続け、目撃者捜しを急いでいる。

　事件直後にトイレから立ち去った男は身長１７０—１７５センチで、２０歳から４０歳くらいだったことが第一発見者の男子留学生の話で判明。着ていた黒い服はロングコートとみられることも分かった。

　捜査本部の調べでは、高窪さんが倒れていたトイレは１号館４階の中央にあり、近くには階段がある。トイレから階段に向かう通路や、４階から下の階への階段で、血液反応が確認された。犯人はトイレで高窪さんを襲った後、階段を使い１階まで逃げたとみられる。高窪さんの所持品が取られた形跡はないという。

　男子留学生はトイレから出てきた犯人とみられる男と擦れ違い、トイレに入って高窪さんが倒れているのを発見した。男は慌てた様子はなく、その場から階段の方へ立ち去ったという。

　大学には４か所の門があり、出入りは自由だった。犯人とみられる男は、黒のニット帽をかぶり、眼鏡をかけていたという。