日産自動車が2009年3月期連結決算の業績予想を再度下方修正し、営業損益が赤字に転落する見通しになったことが15日、明らかになった。自動車販売台数の世界的な落ち込みと、為替の円高傾向が想定以上に進んだため。赤字額は数百億円程度とみられるが、今後の為替レートの動向などによっては、赤字幅がさらに膨らむ可能性もある。連結売上高や世界販売台数の予想も下方修正する方向だ。
日産が連結営業赤字になるのは、経営危機だった1999年にフランスの自動車大手ルノーと資本提携し、現社長のカルロス・ゴーン氏が最高執行責任者(COO)に就任後で初めて。業績の「V字回復」を遂げた日産は再び試練を迎え、設備投資の抑制や経費圧縮を加速させる方針だ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090115-OHT1T00153.htm