2009年01月15日(木) 23時31分
<サケ>命つないで力尽き 北海道・千歳川(毎日新聞)
北海道の千歳川で今季のサケの遡上(そじょう)が終わろうとしている。産卵・放精を済ませ、新しい生命を残す役目を果たしたサケは冷たい川の中で最期の時を迎える。
今季のサケは、大半が05年に川に放たれた4年魚。オホーツク海からアラスカ湾を回遊する長い旅を終えて故郷の川に戻った。1カ月前に約10キロ下流にある捕獲設備「インディアン水車」が撤去された後も続々と川を上ってきた。卵を産んだ雌はやせ細り、雄の体は雌の奪い合いなどで傷だらけ。死んだ後は1、2カ月で骨になり、自然に帰る。
千歳市の「さけますセンター千歳事業所」によると、千歳川では1月下旬まで産卵行動がみられるという。【久野華代】
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