2009年01月15日(木) 23時28分
<英外相>「対テロ戦争」のスローガンは誤り 英紙に寄稿(毎日新聞)
【ロンドン町田幸彦】ミリバンド英外相は15日付英紙ガーディアンへの寄稿文で「『対テロ戦争』という表現は誤っている」と批判した。ブッシュ米政権は01年の米同時多発テロ以降、「対テロ戦争」を外交、軍事、人道分野などでのテロとの戦いと定義していた。
外相は「対テロ戦争」という言葉が「国際テロ組織アルカイダのような統一した敵がいる印象を与える」と指摘。しかし、「現実にはテロ組織の動機や帰属意識は多様で、対テロ戦争というスローガンがテロリスト側の結束を助ける結果になっている」と警告した。
外相はまた、「対テロ戦争は軍事対応を第一義的に奨励している」と指摘。イラク戦争について「(米主導の駐留軍を派遣した)有志連合は国内の暴動や騒乱を断ち切れなかった」と振り返った。
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