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2009年01月15日(木) 23時05分

「学生百人一首」…ロボット介護・食品汚染・温暖化を詠む読売新聞

 「高熱で体温上がると辛いだろ?地球の今はそんな状況」−−。中高生らが自分たちの心情や社会問題を柔らかな感性で詠んだ短歌を集めた「現代学生百人一首」を、東洋大(東京都文京区)が15日、発表した。

 同大の創立100周年だった1987年に始まり、今回で22回目。全国から約6万3000首が寄せられた。入選した100首のうち、「高熱で−−」など15首が秀逸作品に選ばれた。

 今回は、「食品に農薬混じるニュース見て一瞬とまる家族の箸(はし)が」「ロボットが介護を手伝うそんな日がもうすぐそこまでやってきている」(ともに秀逸作品)と食の安全や介護など社会問題を取り上げた作品が目立った。

 また、「こんなにもキレイにノートをとるのはね君に『貸して』と言われたいから」と切ない恋心をつづった作品や、「染みついた鉄のにおいがする髪をとかして思うもはや職人」(秀逸作品)と工業高校の日常を描いた歌もあった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000065-yom-soci