2009年01月15日(木) 22時45分
ハマス幹部、調停案の受け入れは不可能(産経新聞)
【エルサレム=黒沢潤】パレスチナ自治区ガザ地区で、イスラエル軍と交戦しているイスラム原理主義組織、ハマス幹部のバルダウィル氏は14日夜、カイロで記者会見し、停戦に向けてエジプトが提案した調停案は「いくつかの点で(ハマス側の考えと)相違点がある」と語り、現時点での調停案の受け入れは不可能との見解を示した。中東の衛星ニュース局アルアラビーヤがハマスが停戦を受け入れたと報じていた。
一方、イスラエルのオルメルト首相は14日夜、バラク国防相、リブニ外相と会談した。3者はエジプトの停戦案を前向きに検討することで一致し、エジプト側と協議するため、国防省高官が15日にカイロに到着した。国連の潘基文事務総長も同日、イスラエルでオルメルト首相らと会談する。
フランス通信(AFP)によると、ガザの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の本部に15日、イスラエル軍の砲弾が着弾し、職員3人が負傷。AP通信は国連当局者の話として、国連車両が砲撃され、運転手1人が負傷した報じた。
ロイター通信によると、空爆開始以降のパレスチナ人の犠牲者は1018人、負傷者は4700人に達したという。
【関連記事】
・
オバマ米次期政権に期待 国際人権団体が年次報告書公表
・
国連施設砲撃に「怒り」 イスラエルで事務総長
・
ガザ侵攻 パレスチナ人死者1000人超す
・
「ビンラーディンは一番の脅威」 オバマ次期大統領
・
ベネズエラもイスラエルと断交へ ガザ侵攻に抗議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000632-san-int