全国一の漁獲量を誇る宍道湖のヤマトシジミを紹介する「宍道湖しじみ館」が31日、湖岸にある松江名産センター(松江市千鳥町)に開館する。シジミの生態などを学べる資料館を併設し、食や漁体験などシジミをまるごと体感できるのが特徴だ。
土産店などでつくる協同組合松江名産センターが、シジミを学ぶ▽買う▽食べる▽体験する—をテーマに既存施設を一部改修する。「学ぶ」は、捕食や生殖の様子など通常は見ることがない場面を映像などで解説する資料館を新設。松江市の「日本しじみ研究所」職員が解説員として常駐する。
年間を通じた販売やシジミ取り体験の窓口も設ける。シジミ料理を扱う飲食店も入る予定。名産センターが負担する約7000万円の改修費用のうち、約5000万円を市が補助した。
宍道湖のシジミは全国漁獲高の約4割を占める。31日は午前10時から式典があり、しじみ汁などが無料で振る舞われる。
【写真説明】31日にオープンする「宍道湖しじみ館」の完成予想図