2009年01月15日(木) 22時51分
イスラエル軍砲撃が国連施設に着弾 職員3人負傷(産経新聞)
【エルサレム=黒沢潤】パレスチナ自治区ガザ地区でのイスラエル軍とイスラム原理主義組織ハマスの交戦で、ガザの国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)本部に15日、イスラエル軍の砲弾が着弾、建物は炎上し、職員3人が負傷した。別の砲撃でも国連車両が被害を受けて運転手1人が負傷、国連はガザでの支援業務を中断した。
AP通信によると、イスラエルを訪問している国連の潘基文事務総長は、バラク国防相とリブニ外相に「強い抗議と激しい怒り」を伝え、徹底的な状況説明を求めた。バラク国防相は、攻撃は「重大な誤り」と釈明したという。
一方、ガザ地区での停戦に向けたエジプトの調停案の受け入れを前向きに検討しているイスラエルは15日、エジプト側と内容を協議するため、国防省高官をカイロに派遣した。米国にも外務省高官を派遣しており、ハマスの再武装阻止策を協議するという。
調停案をめぐっては、ハマス側がすでにエジプトと協議しており、ハマス幹部のバルダウィル氏は14日夜、調停案は「いくつかの点で(ハマス側の考えと)相違点がある」と述べ、現時点での無条件の調停案受け入れは不可能との見解を示した。
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