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2009年01月15日(木) 21時27分

「定額給付金撤回を」財政審が異例の反対意見読売新聞

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は15日、2008年度第2次補正予算案に盛り込んだ2兆円規模の定額給付金について、支給を取りやめ、予算を他の使い道に回すよう検討すべきだとする意見で一致した。

 政府の審議会が国会に提出済みの予算案の内容に反対を表明するのは極めて異例で、今後の国会審議にも影響を与えそうだ。

 この日の財政審では、定額給付金について「景気刺激効果はほとんど期待できない」「こうしたバラマキをしていては財政は持たない」といった声が相次いであがり、政府に見直しを求める意見が大勢を占めた。

 終了後に記者会見した西室泰三会長は「定額給付金の2兆円の使途について、ぜひとも考え直してもらいたいという意見でほぼ合意した」としたうえで、「与野党でよく話し合い、できれば(使い道の)代案を考えてもらいたい」と述べた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000057-yom-bus_all