2009年01月15日(木) 21時23分
<基礎的収支>18年度は赤字7兆円 消費税率5%で試算(毎日新聞)
内閣府は15日、自民党政調全体会議に消費税率を現行の5%に据え置いた場合の18年度までの国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の試算を提示した。試算では景気が順調に回復し、「骨太の方針06」で決めた歳出削減策を最大限に行った場合でも、18年度の基礎的財政収支は7兆円の赤字となる見通しだ。
内閣府が新たな試算を自民党に示したのは、11年度から消費税率を1%ずつ引き上げ、15年度に10%とすることを前提とした従来の試算に対し、消費税増税に反対する自民党議員が猛反発したことが背景。
政府は基礎的財政収支の11年度黒字化の目標達成を「財政再建の一里塚」としてきた。だが、消費税引き上げを先送りした場合、黒字化はまったく見込めないだけでなく、国と地方の借金は一段と膨らみ、18年度には公債発行残高が1000兆円を超えると試算した。【赤間清広】
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