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2009年01月15日(木) 21時15分

<鴻池官房副長官>首相らは擁護 与党内から辞任要求も毎日新聞

 麻生太郎首相は15日夜、鴻池祥肇官房副長官が参院議員宿舎に既婚女性を宿泊させていたと「週刊新潮」に報じられたことに関し、「制度上、第三者が(宿舎に)来るのは問題ない。個人の話はわれわれが関知するところではない」と述べ、問題はないとの認識を示した。首相官邸で記者団に語った。河村建夫官房長官も辞任する必要はないと鴻池氏を擁護しているが、国会審議への影響を懸念する与党内からは辞任を求める声も出始めた。

 河村氏は15日午後、首相官邸で鴻池氏から直接説明を受けた。河村氏によると、鴻池氏は「こういう時期にこのような記事が出て心配をかけて申し訳ない」と謝罪したが、女性とは家族ぐるみの付き合いで不倫交際の事実はないなどと釈明したという。河村氏は鴻池氏を厳重注意した。

 鴻池氏は同日夜、首相官邸で記者団に「記事が掲載されたことは、私の不徳のいたすところだ。(記事は)男女の仲をにおわせているが、天地神明に誓ってありません」とし、「(辞任の考えは)全くない」と語った。

 一方、与党からは厳しい声が上がり始めた。自民党の脇雅史参院国対筆頭副委員長は15日の記者会見で「もし事実だとすれば相当遺憾な問題だ」と指摘。麻生太郎首相に近い党幹部は「傷が大きくなるぐらいなら、さっさと辞めた方がいい」と語った。公明党の浜四津敏子代表代行は記者団に「事実関係を確認したうえで、どうすべきか決めたい。本人がきちんと説明する必要がある」と述べた。

 別の公明党幹部は「麻生さんがちゃんと説明させないと、自分でかぶることになる。次が出たら(政権は)終わりだ」と語っており、仮に次のスキャンダルが発覚するなどすれば、鴻池氏をかばった首相に批判の矛先が向かう危険性もある。

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