【エルサレム15日共同】イスラエル軍は十五日、イスラム原理主義組織ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザ市南東部に再び部分侵攻し、人口が密集する住宅地で戦闘が起きているもようだ。AP通信によると、軍のガザ市への侵攻幅はこれまでで最大で、住民数千人が避難した。ガザ市中心部にある高層の建物への砲撃も始まった。
APによると、国連報道官は十五日、ガザ市の国連施設がイスラエル軍の砲撃を受けたと述べた。三人が負傷したという。
欧米や国連の支持を受けたエジプトの仲介による停戦交渉が本格化する中、イスラエルはハマスに軍事圧力をかけ続けることで有利な条件を引き出す狙いとみられる。イスラエル軍は十三日にも同じガザ市南東部に部分侵攻している。
イスラエル国防省高官は十五日、カイロを訪れ、エジプト政府高官と調停案について協議。中東歴訪中の国連の
軍の攻撃は昨年十二月二十七日の空爆開始から二十日目を迎え、ロイター通信によると、パレスチナ人の死者は千五十五人となった。
イスラエル軍が侵攻したガザ市南東部では、着の身着のままの住民が避難を開始。軍は空爆も継続し、七十カ所前後を攻撃した。ガザからイスラエルへの攻撃も続き、十五日はロケット弾十四発がイスラエル南部に着弾した。