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2009年01月15日(木) 21時06分

19日に施政方針演説を 自公確認、正常化目指す中国新聞

 二〇〇八年度第二次補正予算案の衆院通過をめぐる与野党対決を受けた国会の空転は十五日、二日目に入った。自民、公明両党の幹事長ら幹部は同日午前、都内のホテルで、国会日程について協議し、〇九年度予算にかかわる施政方針など政府四演説の十九日実施を目指す方針を確認した。

 仮に十九日に四演説を実施する方針を決めれば、衆院での〇九年度予算案と参院の二次補正との並行審議となる。極めて異例の並行審議に対して、野党は「参院で二次補正を修正議決し、衆院と協議することも想定される。絶対に認めるわけにはいかない」(社民党の重野安正幹事長)と激しく反発しており、週内の正常化は困難になる。

 与党幹部は「実際には十九日実施は難しいだろう」とした上で四演説は二十三日以降になるとの見方を示しており、審議入りをめぐる与野党協議で譲歩の余地を残すための強硬姿勢とみられる。

 自民党の大島理森国対委員長は協議後、国会内で記者団に「民主党が単に引き延ばすならば、それなりの対応を考えねばならない」と並行審議も辞さない構えを強調。脇雅史参院国対筆頭副委員長も記者会見で「民主党が二次補正審議を引き延ばすなら当然そういう場面が出てくる」と述べ、民主党に二次補正の参院審議と早期採決を促した。

 与党協議には政調会長、国対委員長も出席。税制改正法案の付則への一一年度からの消費税率引き上げ明記に、自民党内から異論が出ていることに関して、公明党の北側一雄幹事長が「昨年末に公明党の意見を反映した表現で閣議決定した。しっかり対応してほしい」と自公合意を尊重するよう要請した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200901150307.html