記事登録
2009年01月15日(木) 20時57分

<温室効果ガス削減>国連のデ・ブア事務局長が会見毎日新聞

 国連の気候変動枠組み条約事務局のデ・ブア事務局長が15日、東京都内で記者会見した。先進国全体の温室効果ガス削減目標設定に当たり、国連の「気候変動に関する政府間パネル」の第4次報告に基づき、「20年までに90年比25〜40%削減」という削減幅を重視する必要性を強調した。

 デ・ブア事務局長は、都内で開催中の「交通分野における地球環境・エネルギーに関する大臣会合」に出席するため来日。京都議定書に定めのない、13年以降の国際的な取り組み合意へ向けて、政治的にはっきりさせなければならない重要事項として、▽各国の削減、排出抑制義務▽途上国が対策を実施するための大規模で安定した資金調達の仕組み−−などを挙げた。また、「米国の次期政権を含む多くの国がすでに各自の削減目標を公表しているので、先進国間で比較可能な国別目標を設定することについては楽観視している」と展望を述べた。【大場あい】

【関連ニュース】
CO2排出相殺:植林事業も追加 環境省
CO2排出量:野菜、魚も「見える化」…農水省が指針作り
温室効果ガス:来年3月末までに削減の中期目標…環境相
福島県知事:「CO2削減を」火力発電所計画に意見書
CO2排出量:不況で2年連続減 エネルギー経済研予測

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000137-mai-soci