2009年01月15日(木) 20時20分
橿考研所長に菅谷氏起用(産経新聞)
数々の発掘調査を手がけている奈良県立橿原考古学研究所(橿考研、同県橿原市)の第5代所長に、橿考研OBで滋賀県立大名誉教授の菅谷文則氏(66)が決まり、奈良県教委が15日、発表した。就任は4月1日の予定。
橿考研所長は昨年4月以降、空席となっていた。
菅谷氏は考古学が専門。関西大大学院などを修了後、同県教委に勤め、橿考研調査第1課長などを歴任。平成7年に滋賀県立大教授に就任し、昨年退任した。
橿考研時代には飛鳥京跡(奈良県明日香村)の調査、研究などに取り組んだ。
橿考研は自治体運営の考古学研究機関としては全国唯一とされ、高松塚古墳(同村)壁画の発見などで知られる。
前所長の樋口隆康・京都大名誉教授が昨年3月末に退任した後は後任が決まらない状態が続いていた。今回、最終的に県教育委員会で菅谷氏が所長に承認された。
菅谷氏は会見で「橿考研の活動は調査、研究とともに社会貢献することが大切」などと語った。
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