2009年01月15日(木) 20時13分
麻生首相 鴻池副長官報道について「われわれの関知するところではない」(産経新聞)
麻生太郎首相は15日夜、首相官邸で記者団に対し、鴻池祥肇官房副長官の女性をめぐる週刊誌報道について、副長官と女性との関係性という情緒の部分については「個人の話ですんで、われわれの関知するところではない」と述べた。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。
【鴻池副長官週刊誌報道】
−−鴻池副長官が参院議員宿舎に知人女性を宿泊させていたとする週刊誌報道について、与党内からも「説明責任を果たすべきだ」との声が相次いでいる。首相は説明責任についてどう考えるか
「今、会見しておられるんじゃありませんか。今、会見しておられるんだと思いますが」
−−議員宿舎は地方選出の議員の在京での職務を円滑に遂行するために国民の血税で建てられた施設。一般論として、カードキーを知人友人にむやみに貸与することや、不適切な関係に利用することについて、首相はいかがお考えか
「あのー、基本的に3つ分けて考えないといけないんだと思いますが、少なくとも制度上、第三者がそこに来るとか入るとかいうのは制度上、別に問題はない。これがひとつ。それから職責上、何かそこの人に対して情報が、とかいうような話ってのは他には例がありましたけど、それもない。後は情緒的な話ですけれども、そこんところはこら、個人の話ですんで、われわれの関知するところではない。分ければそういうことになると思いますね」
−−情緒的なところで、(議員宿舎が)使われてもやむなしと。
「これはご本人の話ですから、私、情緒の話は正確なところわかりませんから、お答えようのしようがありません」
−−法律的には業務を円滑に遂行するためにというのが議員宿舎の目的であって、われわれの血税で建てられたわけだが、それも業務を遂行するための一部であると
「業務を円滑に遂行するための一部かどうかは詳しくは知りません。そんな関係、知りませんから。答えようがありません。そこのところは。ただ基本的には今申し上げたように、3つ分けて考えないといかんところなんじゃないかと思っております」
−−首相
「はいどうぞ」
−−この件に関して、副長官から事実確認などはされたのか
「僕は電話でときどき話はしてましたから、電話で話したことはあります。呼んで事情を直接聴取したのは官房長官の話であって、私ではありません」
【昼ぶら(昼のぶら下がり取材)無し】
−−きょう、首相が昼ぶらに応じなかった理由は
「私が昼ぶらに応じなかった理由? いそがしかったから。それだけです」
−−えーっと、ですね。
「ちょっと聞くけれど、僕はこれまでの総理大臣と比べてどれくらい昼ぶらの数が多いか調べたことあります?」
−−いや、ないです。
「他の人と比べてみて。だからさあ、ほらさあ、一回ないとさ、なんとかって言うけど、ね、こら、こっちの方が忙しければ、そら思うとおりはできません」
【消費税】
−−消費税について、首相はきのう、大いに議論されることは問題ないという趣旨の発言をされたが、一度閣議了解されたことについて蒸し返されるようなことが今後たびたび続くようであれば、政治に混乱をもたらすのではないか
「これは党の話で党でやられるということになっておりますんで、われわれとして政審総務をへて、そして閣議了解をされたというふうに理解されている。従ってその点について、瑕疵(かし)はない。党の方でさらに丁寧に説明しようという努力をされるのは、これはちょっと、官邸側の話ではなくて、党の話だと、私はそう思っておりますから。説明される、丁寧にいろいろ、よく分かってない部分とかいろいろあるのを丁寧に説明されるのはいいことだと思いますけど」
【北朝鮮後継問題】
−−韓国の聯合ニュースの報道によると、北朝鮮の金正日総書記が三男の金正雲氏を後継者に指名したということですが
「そりゃどこの話?」
−−韓国の聯合ニュース
「聯合ニュース、はい、新聞の、他国の新聞の一情報をもとにして、私どもがそれに対してコメントすることはありません」
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