2009年01月15日(木) 20時05分

＜三洋＞半導体部門１２００人削減へ　業績予想も下方修正（毎日新聞）

　三洋電機は１５日、今年度内に赤字の半導体部門で早期退職を募集し、国内外の正社員と非正規社員の計約１２００人の人員を削減すると発表した。今春のパナソニックによる子会社化を前に、不採算事業の立て直しを図る。０９年３月期の通期連結業績予想の下方修正も発表。世界的な経済減速の影響で半導体など電子部品の受注が急減したほか、リストラ費用を計上したことなどから、最終（当期）利益は従来予想の３５０億円からゼロ（前期は２８７億円の黒字）に落ち込む見通しとなった。

　人員削減は、国内では正社員５００人程度、非正規社員３００人程度を見込む。海外でも正社員約１００人を含む計４００人程度を削減し、中国やタイなどにある海外拠点を６カ所から４カ所程度に減らす。会見した前田孝一副社長は「コストダウンしなければ生き残れない厳しい状況」と述べた。

　業績については、売上高は従来予想の２兆２００億円から１兆９０００億円に、営業利益も同５００億円から３００億円に、それぞれ下方修正。特に、半導体は約２００億円の営業赤字と採算の悪化が著しく、この責任を取って佐野精一郎社長ら幹部３７人が１〜３月、報酬を１０％カットする。【上田宏明】

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