【ワシントン14日共同】米商務省が十四日発表した昨年十二月の小売売上高(速報・季節調整済み)は、前月比2・7%減の三千四百三十二億四千二百万ドルと六カ月連続でマイナスとなった。前年同月比も9・8%減った。昨年十一月は1・8%減から2・1%減に修正された。
同時に発表された二〇〇八年の通年の売上高(季節調整前)は、四兆四千七百八十三億六千万ドルと前年比0・1%減少した。統計として比較できる一九九二年以降、年間で初めてのマイナスとなった。
金融危機の拡大による雇用情勢の悪化や所得減少で個人消費が一段と冷え込み、年末商戦は不振だった。個人消費は米国内総生産(GDP)の約七割を占めており、〇八年の十—十二月期の米成長率は大幅なマイナスになる見通し。
月ごとの変動が大きい自動車・同部品を除いた売上高も、3・1%減少と過去最大の下落。
品目・業種別にみると、ガソリンスタンドの売り上げが15・9%減、衣類2・5%減、デパートなど総合小売業1・3%減、飲食店は2・2%減少した。