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2009年01月15日(木) 19時57分

田中達、不動のエース 指揮官もVIP待遇 産経新聞

 練習試合開始6分だった。猛烈なプレスでボールを奪った田中達は、そのままドリブル開始。DFを次々とかわし、シュートをねじ込んだ。20分にも香川の左クロスを受け、チーム唯一の2得点目。今季初の対外試合とは思えない、キレのある動きを見せつけた。

 今合宿で昨年11月のW杯アジア最終予選・カタール戦に先発したのは田中達と内田、川口の3人だけ。生き残りがテーマの他の若手選手とは立場が違う。それでも、誰よりもボールを追いかけ、貪欲(どんよく)にゴールを狙った。これでも「運動量がまだまだ足りない」というのだから、恐れ入る。

 そんな田中達に、岡田監督もストップをかけた。「何でも全力でやる子なんでケガが怖いし、もう点も取っていたから」と、唯一30分間で交代させた。過保護なほどの“VIP待遇”は、信頼の裏返しだ。

 「まずイエメン戦だけど(W杯アジア最終予選の)豪州戦もある。僕自身、昨年はケガが多かったので、無理せずにいきたい」。エースの自覚も備わってきた田中達だが、ピッチに立てば全力プレーというスタンスは変わらない。(森本利優)

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