2009年01月15日(木) 19時35分
金総書記、三男の正雲氏を後継指名…韓国メディア(読売新聞)
【ソウル=前田泰広】韓国の聯合ニュースは15日、消息筋の話として、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記(66)が今月初め、三男の正雲(ジョンウン)氏(25)を後継者と決め、労働党組織指導部に伝えたと報じた。
事実とすれば、北朝鮮の指導者は2代続けての世襲となるが、真偽は不明だ。
聯合電によると、同筋は「金総書記が1月8日ごろ、正雲氏を後継者とする教示を下達したと聞いている」と語った。李済剛(リジェガン)・同部第1副部長が同部の課長級以上の幹部を緊急招集して決定を伝えたという。
聯合電は、健康悪化が伝えられる金総書記が精神的に衰えた状態にあり、後継者が決まらないと政権が崩壊する可能性があると考えたと分析。顔や性格が金総書記と似ていて「権力者として遜色(そんしょく)がない」ことが、正雲氏を後継指名した理由だとしている。
正雲氏の母親は、金総書記の前妻で2004年に死亡したとされる高英姫(コヨンヒ)氏。正雲氏は糖尿病や高血圧を患っているとの情報もある。聯合電によると、韓国政府当局者は、正雲氏の後継指名について、「そうした情報をもっておらず、事実として把握されたものもない」と話している。
後継者をめぐっては、長男の正男(ジョンナム)氏(37)や次男の正哲(ジョンチョル)氏(28)を推す勢力があるとも報じられてきており、聯合電は両氏がどうなるかは触れていない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000047-yom-int