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2009年01月15日(木) 19時12分

裁判員制度の問題点検証 有識者懇談会が初会合産経新聞

 5月にスタートする裁判員制度の問題点を検証する有識者懇談会の初会合が15日、最高裁で開かれ、座長に中央大学の椎橋隆幸副学長(刑事法学)が8人の委員の互選で選ばれた。懇談会は2カ月に1回程度開催され、議事の概要は最高裁のホームページに公開される。

 懇談会終了後に会見した椎橋座長は「重い責任を感じる。裁判員制度に対する国民の信頼を得るために、客観的にデータを検証していきたい」などと話した。委員からは「現行の裁判と裁判員裁判のデータを比較していくことも必要」などの意見が出たという。

 今後、裁判員の選任や、裁判員裁判での審理・評議などのデータを集めて検討するほか、裁判員に法律用語の分かりやすさや裁判を経験した感想などについてアンケートを行い議論の材料にする。また、各地裁からも実情を聞き取る方針。

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