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2009年01月15日(木) 00時00分

接見拒否訴訟 控訴を棄却中国新聞

 木下あいりちゃん事件で殺人罪などに問われたホセ・マヌエル・トレス・ヤギ被告(36)の弁護人を務めた広島弁護士会所属の久保豊年弁護士が、広島地検の検事に接見拒否されたのは違法として国に慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決が14日、広島高裁であった。礒尾正裁判長は「接見拒否は違法」として国に22万円の支払いを命じた1審広島地裁判決を支持し、双方の控訴を棄却した。

 礒尾裁判長は、「捜査への支障を理由に即時に接見を拒否する場合、検察官は弁護人が即時の接見以外は希望しない旨を明らかにしたなどの特段の事情がない限り、必ず接見指定をしなければならない」と指摘。代わる日時を指定せず接見を拒否した検事の行為を違法とした。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200901150009.html