2009年01月15日(木) 20時43分
ガザで市街戦本格化=国連機関本部、メディア拠点が被弾−「抗議と怒り」事務総長(時事通信)
【エルサレム15日時事】イスラエル軍は15日、パレスチナ自治区ガザ市でこれまでで最大規模の攻撃を行い、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のガザ本部や、外国メディアが入居するビルなどが被弾した。これら施設はガザ市の中枢に位置する。イスラエル軍は、イスラム原理主義組織ハマスにより大きな打撃を与えるため市街戦を本格化させたもようだ。
地元からの報道によると、同本部への攻撃ではスタッフ少なくとも3人が負傷。UNRWAは攻撃を受け、住民への食料配給といった活動を停止した。UNRWAは戦時下の住民支援で中心的な役割を果たしており、活動を停止すれば、人道状況の悪化は避けられない状況だ。
外国メディアの入るビルでは、ロイター通信などの事務所が攻撃にさらされ、少なくとも6人がけがを負った。市内の病院から火の手が上がったとの情報もある。
イスラエルの商業都市テルアビブを訪問した潘基文国連事務総長は、リブニ・イスラエル外相らと会談。記者会見で、UNRWAのガザ本部が攻撃されたことになどについて「イスラエル側に強い抗議と怒りの気持ちを伝えた」と表明した。
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〔用語解説〕「ハマス」
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