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2009年01月15日(木) 18時54分

大戸川ダム中止の知事意見案可決 滋賀県議会特別委産経新聞

 滋賀県議会の琵琶湖淀川水系問題対策特別委員会は15日、開会中の臨時議会に提案されている大戸川ダム(大津市)の建設中止を求める知事意見案を、賛成多数で可決した。

 民主党系など「賛成派」の3会派で過半数を占めることから、16日の本会議でも可決される見通し。可決されれば、嘉田由紀子知事は近く、国交省近畿地方整備局に知事意見を提示する。

 知事意見案は昨年の12月県議会で採決されるはずだったが、ダム中止に反対する自民党系会派と賛成する民主党系会派の対立で議会自体が流会。知事意見案を含む全議案が審議未了で廃案となっていた。

 15日の特別委員会では、自民党系会派がダム中止に流域住民の合意が得られていないことや、ダム建設に伴う県道付け替え事業を継続する見込みが立っていないことなどを批判。知事意見の変更や継続審議を訴えたものの、採決では、自民党系会派の1人が欠席したこともあって、8対6の賛成多数で可決された。

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