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2009年01月15日(木) 18時44分

「11年度」付則明記に賛否=消費増税、首相は「考え曲げない」−自民各派時事通信

 2011年度からの消費税引き上げを09年度税制改正関連法案の付則に明記する政府方針をめぐり、15日の自民党各派の総会などで賛否両論が相次いだ。麻生太郎首相は同日、麻生派の中馬弘毅党行政改革推進本部長に「考えは曲げない」と各派への説得を指示。中馬氏は各派領袖を訪ね、付則明記に理解を求めたが、今後、消費増税の反対派をどこまで抑えられるかは不透明だ。
 町村派では、付則明記に反発する中川秀直元幹事長が「この経済状況で(消費増税が)適切か、しっかり議論したい」と強調。記者団には「首相に国民のための英断を期待したい」と、付則明記を撤回するよう求めた。また、谷川秀善参院議員も「選挙にマイナス」と同調した。
 これに対し、町村信孝前官房長官は「(いったん決めた方針を)変えるとまた『ぶれた』と言われる政治的なマイナスも考えてほしい」と中川氏らをけん制した。
 津島派会長の津島雄二党税制調査会長は「(税財政改革の)中期プログラムには、いつから(消費増税)とは明言していない。税制は国民が決めることだ」と付則明記に慎重姿勢を示した。
 一方、高村派会長の高村正彦前外相は「消費税隠しをすれば、消費にいい影響を与えるというのは国民をなめた考え方だ」と明記反対派を批判。伊吹派会長の伊吹文明前財務相は「首相が揺るがずに言っているから、支持している」と述べた。 

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