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2009年01月15日(木) 18時42分

<京品ホテル>従業員側にホテルの明け渡し命じる仮処分毎日新聞

 昨年10月、廃業した東京・品川駅前の「京品ホテル」を解雇された従業員らが自主営業を続けている問題で、東京地裁は15日、経営側の「京品実業」(廃業)の申し立てを認め、従業員側にホテルの明け渡しを命じる仮処分を決定した。「使用者による事業の決定は、事業者が自由に行い得る」と指摘した。従業員の組合は同日、同地裁に執行停止と仮処分への異議を申し立てた。

 退去期限は16日から2週間以内。15日会見した東京ユニオン・京品支部の金本正道支部長は「5万人以上の応援署名も集まり、決定は出たが、執行されてもあきらめず自主営業を続ける」と述べた。

 ホテルは経営悪化などで廃業。131人の従業員のうち正社員39人とパート社員30人を解雇、残りのパート社員は退職した。解雇に反発する従業員が自主営業していたが、京品実業は土地売買が妨害されているなどとして仮処分を申請していた。【東海林智】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000083-mai-soci