2009年01月15日(木) 18時35分
<日本国際賞>デニス・メドウズ名誉教授ら米国の2氏に(毎日新聞)
国際科学技術財団(吉川弘之理事長)は15日、科学技術分野で独創的な成果を上げた研究者に授与する「日本国際賞」を、米国の2人に贈ると発表した。受賞者は、持続可能な社会形成に寄与したデニス・メドウズ・ニューハンプシャー大名誉教授(66)と、核医学による断層画像の開発に貢献したデビット・クール・ミシガン大教授(79)。授賞式は4月23日に東京・国立劇場で行われ、各受賞者に賞金5000万円が贈られる。
デニス・メドウズ名誉教授は、報告「成長の限界」を72年に発表。資源の枯渇や環境汚染がもたらす成長の限界を科学的に説き、ゼロ成長を提唱することで、人類が持続可能な社会への努力を始めるきっかけを作ったことが評価された。
デビット・クール教授は、体内に注入した放射性同位元素の分布を断層撮影する実験を実施。単光子放出断層撮影装置の開発で、生体の体軸横断断層撮影を初めて可能にし、陽電子放出断層撮影(PET)などの開発・発展に大きく貢献した。【河内敏康】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090115-00000079-mai-soci