2009年01月14日(水) 19時18分
【震災14年】昨年の独居死46人 60歳以上が8割超す(産経新聞)
阪神大震災の被災者らが暮らす兵庫県内の災害復興住宅で、昨年1年間に独り暮らしで亡くなった独居死が46人に上ることが14日、わかった。仮設住宅が解消した平成12年1月以降では最も少なかったが、60歳以上が8割を超えた。
県警が県内の復興住宅292カ所で取り扱った検視結果を基に、産経新聞が独り暮らしの入居者についてまとめた。
昨年の独居死者の平均年齢は72.86歳で、男性27人、女性19人。年代別は80代が最多で19人。次いで70代が11人。50代と60代が各6人で、90代も1人いた。
死因は病死が36人、事故死が8人。自殺は1人、不明1人。28人が死後1日以内に知人や隣人などにより発見されたが、神戸市兵庫区の男性=当時(72)=の場合、死後5カ月経過して風呂場で発見されたケースもあった。入浴中に死亡したとみられるという。
災害復興住宅の独居死は9年間で計568人に上り、家族らと同居していた306人の1.85倍に上る。性別は男性が366人、女性が202人となった。
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