2009年01月14日(水) 07時07分
地震体験 よりリアルに 縦揺れを追加 音と映像連動 福岡市民防災センター 「阪神」級も再現(西日本新聞)
阪神大震災の発生(1995年1月17日)から14年を迎えるのを前に、福岡市は13日、リニューアルした市民防災センター(同市早良区)の地震体験コーナーを報道陣に公開した。縦方向や横方向の揺れに、音響や映像も連動する地震再現装置を導入。全国でも数少ない、阪神大震災をはじめ過去の大規模地震の追体験が可能な施設に生まれ変わった。14日から一般に開放される。
地震体験コーナーは、テーブルとイスを置いた9。5平方メートルの広さで、床が水平方向に20センチ、上下方向に40センチ動く。これまでは横揺れだけだったが、縦揺れも再現できるように改良され、より実際の揺れ方に近くなった。壁には60インチの映像画面2枚を設置。揺れに合わせ、看板、窓ガラスが落下する街や室内の様子を表したコンピューターグラフィックスの画像が映し出される。
震度7強まで再現できるほか、気象庁のデータを基に、福岡沖地震(2005年3月)などの揺れも体験できる。同じ震度の地震でも縦揺れが続いたり、横揺れも組み合わさったりするなど、揺れの違いも分かる。
同センターは昨年12月から、救急隊の活動を紹介するビジョンなども含めて約7300万円をかけて改修工事した。
市消防局によると、同センターの来館者数は福岡沖地震が発生した05年は約15万人と増えたが、翌年からは地震発生前並みの約12万人にとどまっているという。同局の池内勝予防課長は「これを機に、あらためて災害に備える意識を忘れないよう市民に呼び掛けていく」としている。市民防災センター=092(847)5990。
=2009/01/14付 西日本新聞朝刊=
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090114-00000010-nnp-l40