2009年01月14日(水) 19時05分
「辞めてもらいたい議員名」投票 阿久根市長自分のブログで募る(J-CASTニュース)
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が、自身のブログで市議の不人気投票を行っている。市長は「データの集まり方に興味があり、思いつきでやった」と説明している。
■ブログで「議会は時間の無駄」「トンデモ議員」
2009年1月12日のブログでは、「阿久根市議会で最も辞めてもらいたい議員は?」と題して、名簿順に市議会議員15人全員の名前を挙げて投票を募っている。ユーザーは自由に投票できるほか、「全議員辞めてもらいたい」「全議員が残って欲しい」という選択肢もある。
前日の1月11日のブログでも、「竹原信一阿久根市長を支持しますか」という自身の支持率調査や、「阿久根市議会は解散すべきだと思いますか」という議会解散の是非を問うアンケートへの投票を呼びかけている。
竹原氏は、2008年9月に阿久根市で行われた市長選で、初当選を果たしたが、選挙期間中にブログの更新を続けたことに選挙管理委員会から注意を受けた。しかし、これに「総務省の公職選挙法の解釈がおかしい」などと反発したこともあった。また08年10月には、従来から取材拒否をしている南日本新聞の記者に対して「あっかんべぇ」をしたことを記事で暴露され、市議会で「品位に欠ける」などとして問題化したこともある。
ブログでは「議会は時間の無駄」「トンデモ議員」などと書き、議員を名指しで批判することもある。08年12月の市議会では、「議会を無視している」などの理由で不信任案を出す動きがあったばかりで、今回のネット投票についても反発する市議が出てきそうだ。
■「眺めていると興味深い。面白いでしょ?」
市長はブログで投票を行った理由について、
「私の(支持率についての)投票も行っているのだから(アンケートは)対等にやっている。(不人気投票なのは)深い意味はない。報道機関は自分たちの考え方で集計するが、私は計画も何もない状態でどういうデータが集まるのか探求心があった。どうなんだろう、という思いつき」
と説明。J-CASTニュースの記者には「眺めていると興味深い。面白いでしょ?」とも。
いまのところ市議から直接抗議などはされていないというが、自身の支持率の投票については、「結構厳しいかも。世の中甘くないな、と思いますね」と漏らしている。ちなみに投票での竹原氏の支持率は50%(09年1月14日夕方現在)で、それほど低くない。
このネット投票について、京田道弘議長は「(市長が)思いつきでやっていることなので、コメントに値しない」と話している。
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