自民党を離党した渡辺喜美元行政改革担当相は14日、民放のテレビ番組で新党結成に関し「新党で垣根をつくると、官僚主導打破などに向けた国民運動に多くの人が参加しにくくなる。今から政党ありきということではない」と、当面は新党を目指さない考えを示した。また「民主党と組むことは全くない。政界再編が1番の理想だ」とも述べた。
「国民運動」については、地方分権に取り組む超党派の「せんたく議連」を引き合いに「国会議員を入れ過ぎて身動きが取れず、今は開店休業状態になっている。失敗は繰り返さない」と述べ、地方の首長や議員に参加を呼び掛ける方針を重ねて強調した。
一方、「国民運動」への参加を断った大阪府の橋下徹知事については「理念や志は全く同じだが、府政の運営のためには議会多数派の同意がないとできない」と指摘。橋下氏は知事選で支援を受けた自民、公明両党に配慮せざるを得ないとして、対応に理解を示した。
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