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2009年01月14日(水) 18時53分

橋下知事の電子メール約140件開示スポーツ報知

 大阪府は14日までに、橋下徹知事が昨年4月から同12月中旬の間に府幹部らとやりとりした電子メール約140件を、報道機関や市民団体などの情報公開請求に基づき開示した。個人情報や府庁以外の関係者とのメールは非開示とした。

 メールには橋下知事が府の施策や戦略に関して出した指示や見解がつづられ、府政運営の必須ツールとして活用していることが分かった。

 また、知事は14日の記者会見で、府幹部や特別顧問に一斉送信したメール全部と、個別に送受信した一部を情報公開の対象とし、1年間保管する、などとの運用基準を発表した。

 開示されたメールでは、橋下知事は昨年11月中旬、府教育委員会の藤原和博特別顧問が提案した学校と学習塾の連携に難色を示した府教委幹部に対し「このタイミングを外すようではアホ丸出し」などと叱咤(しった)激励。

 このほか、府の取り組みが新聞のどの面に掲載されたかを示し「素晴らしいアイデア!」と絶賛。部局の取材対応が不十分として「形式的な対応が計り知れない損失を生む」と苦言を呈すなど、メディアを強く意識していることがうかがえる。

 府は職務で送受信したメールは公開対象と判断したが、保存期間や公開基準がなく、橋下知事は昨年9月以前のものを削除したことを明らかにしていた。対象のメールは今後、専用フォルダーを作って保管するが、どのメールを対象とするかは送受信者の判断に任される可能性もあるという。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090114-OHT1T00165.htm