トヨタ自動車の部長級社員約2200人が、3月末までにトヨタの新車をそれぞれ購入する取り組みを始めたことが14日、分かった。9日の部長会総会で決定した。世界的な販売低迷の中、苦しい経営状況を少しでも改善することが狙い。
トヨタは「あくまで自発的な措置で強制力はない」としているが、自動車ほどの高額商品を社員が一斉に購入するのは極めて異例だ。なりふり構わぬ業績改善策に、トヨタの危機意識があらためて浮き彫りになった。
対象車種に制限は設けず実際に購入したかどうかの追跡調査もしないという。新車を自主的に購入する動きは役員クラスで昨年末からあったが、対象がさらに広がった。
トヨタは国内も厳しい販売不振に陥っている。昨年末に発表した2008年11月の国内販売は前年同月比27・6%減の約10万8000台で、単月では1976年10月以来の落ち込みとなった。2009年3月期は初の営業赤字を見込んでいる。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090114-OHT1T00162.htm