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2009年01月14日(水) 02時35分

<西松建設>裏金を違法献金の疑い 東京地検が幹部ら聴取毎日新聞

 準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が海外から無届けで持ち込んだ裏金の一部を、OBが代表を務める政治団体を通じて複数の国会議員に献金していたことが、同社関係者の話で分かった。東京地検特捜部は、政治団体を隠れみのに、政治資金規正法で禁止されている企業献金をしていたとみており、同法違反と外為法違反の両容疑で、幹部ら関係者の一斉聴取を始めた。不透明な資金の解明を進める方針。

 同社関係者によると、営業担当幹部が95年、退職して政治団体「新政治問題研究会」を設立。解散する06年末までに、毎年総額1300万〜7500万円を、自民党の二階俊博経済産業相や民主党の小沢一郎代表など与野党幹部の資金管理団体などに献金した。政治団体の会費は幹部社員が会員となって支払うものの、会社側が賞与に上乗せする形で負担していたといい、現職幹部の一人は「1口4万円で、妻の分と合わせ毎回計8万円を支払っていた」と話している。

 裏金は同社が東南アジアで建設工事を受注した際に経費を実際より高く見せかける経理処理などで捻出(ねんしゅつ)。幹部の指示で、海外事業部副部長だった高原和彦被告(63)=業務上横領罪で起訴=らが税関に無届けのまま国内に持ち込んだとされる。海外での裏金作りは少なくとも十数年前に始まり、総額は10億円以上になるといい、一部は政治献金の原資になったとみられる。

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