2009年01月14日(水) 08時03分
また誤警報 高速増殖炉「もんじゅ」で10回目(産経新聞)
日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(敦賀市)で13日、2次系Cループに設置されたガスサンプリング型漏えい検出器(RID)からナトリウム漏えいを示す警報が作動した。運転員が現場で調べた結果、誤警報と判断した。平成19年5月のナトリウム再注入以降、10回目。
原子力機構によると、同日午後2時半ごろ、配管に設置された検出器からナトリウム漏えいを示す警報が作動、3分後に停止した。運転員が現場を確認したところ漏えいの兆候はなく、配管に設置されたフィルターからも漏えいの痕跡は見つからなかったため、誤警報と判断した。周辺の同型検出器の状況などから、気圧や温度変化による作動の可能性は低いと判断しており、詳しい状況を調べる。
原子力機構では、20年2月までに当該検出器を含むRID検出器32基を改良型に変更、同6月までに性能試験を行っている。もんじゅで誤警報が相次いだため、保安院の指示を受け、同4月から検出器の調査報告書を作成している。
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