2009年01月14日(水) 20時28分

＜振り込め詐欺＞０８年被害額２７６億円　過去２番目（毎日新聞）

　昨年１年間に発生した振り込め詐欺の被害額は約２７６億円で過去２番目に多かったことが１４日、警察庁のまとめで分かった。昨年１０月の特別警戒などの結果、０４年の２８４億円は下回ったが、０７年より２４億５０００万円増えた。警察庁は依然として厳しい状況だとして、２月を強化推進期間に指定し、各警察本部に取り締まりと対策強化を通知した。

　警察庁によると、昨年の認知件数は前年比２５５１件増の２万４８１件。内訳は▽オレオレ詐欺７６１５件、１５５億円▽架空請求詐欺３２５３件、３６億円▽融資保証金詐欺５０７４件、３７億円▽還付金詐欺４５３９件、４７億円。

　上半期は過去最悪ペースだったが、警察官を現金自動受払機（ＡＴＭ）に大量配置する昨年１０月の特別警戒により、下半期はいずれの手口も前年を下回った。中でも、年金や税金の還付名目に現金をだまし取る「還付金詐欺」の下半期の被害は１１２８件（前年比３７％減）、１１億３７７８万円（同４７．６％減）だった。一方で、現金書留や手渡しによる被害が増加している。【長野宏美】

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