奈良県の医師宅放火殺人の調書漏えい事件で、調書を引用した「僕はパパを殺すことに決めた」の著者でフリージャーナリスト
草薙さんはさらに「わたしは逮捕、起訴されても構わない。崎浜被告を自由にしたいとずっと考えていた」と主張。事件で情報提供者が
父親の医師が昨年十二月、法廷で著書を「暴露本」と批判したことは「著書が長男の更生を妨げることはない。読めば自分の立場を客観的に認識できる」と反論。「著書で情報源が特定されたとは思っていない」との認識を示した。
草薙さんは同日午後、地裁で引き続きあった公判で「初めは広汎性発達障害についての本を書くつもりだった」と証言。出版元の講談社と話し合い、一般の人に読んでもらおうと引用スタイルに変更したと話した。
弁護側の尋問に、調書をカメラで接写したことは「メモを取るのと同じだと考えた」とし、コピーを禁じる約束もなかったと証言した。
秘密漏示罪は、正当な理由があれば違法性が阻却される。崎浜被告側は「長男に殺意がないことを伝える正当な目的があった」と無罪を主張している。