東京証券取引所が十四日発表した東京、大阪、名古屋三市場(一、二部)の二〇〇八年の投資家別株式売買動向によると、外国人投資家の売越額は三兆七千八十五億円となり、八年ぶりに売り越しに転じた。世界的な金融危機を受けて相場の主役だった海外勢が一斉に日本株から投資資金を引き揚げたため。
この結果、〇八年末の日経平均株価(225種)は八八五九円五六銭と、〇七年末と比べ42・1%下落し、過去最大の下落率を記録した。
一方、個人投資家は歴史的な株価下落を「絶好の買い場」とみて、「買い」が「売り」を九千八百二十億円上回り、十八年ぶりの買い越しとなった。しかし、相場を下支えするには力不足だった。