阪神の
火にくべる護摩木が昨年までは2000本だったのが、ことしは3000本に増えた。4日間で7回も行を行い、5年目で最も厳しいものに。新井は何度か意識がもうろうとしたという。「ここ一番で駄目だと思うのと、絶対に何とかしてやろうという思いがわいてくるのとでは全然違う」と打席内での心境と照らし合わせて説明した。
最福寺の池口恵観師は「何としても三冠王を取ってほしい。本人もその気持ちがあると思う」と大きな期待を寄せた。新井は「目標は日本一。(自分の結果が)チームと連動してくる。自分が活躍すればするだけ、点が入る」と力強く呼応した。
「しんどいし、怖いけど、逃げたら絶対に自分が駄目になっていくと分かる」と新井。この荒行は16日まで続く。
【写真説明】燃え盛る火柱の前でお経を唱え続ける阪神の新井貴浩内野手=14日、鹿児島市の最福寺