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2009年01月14日(水) 20時26分

<点滴異物混入>四女の殺害容疑で母親再逮捕 京都府警毎日新聞

 京都大病院に入院中の五女(1歳11カ月)に対する殺人未遂容疑で逮捕された母親の高木香織容疑者(35)=岐阜県関市=が3年前、生後8カ月で死亡した四女の点滴に水道水を混入し殺害したとして、京都府警捜査1課などは14日、高木容疑者を殺人容疑で再逮捕した。府警によると、高木容疑者は幼少で死亡した次女と三女についても点滴への異物混入を認める趣旨の供述をしているといい、府警は岐阜県警との合同捜査本部を設置して慎重に捜査を進める。

 逮捕容疑は、06年3月中旬から4月中旬に複数回、岐阜県内の病院に入院中の四女新奈(にな)ちゃんの点滴に注射器で水道水を混入し、5月5日に肺水腫で死亡させたとしている。

 新奈ちゃんは06年2月に肝機能障害などで入院し、個室で治療を受けていた。捜査本部は、高木容疑者が点滴に水道水を注入した際、水回りやコップなどに付着していた雑菌が血液内に入り肺水腫を引き起こしたとみて、殺人容疑の適用に踏み切った。

 高木容疑者は「周りの人に看護する母親の姿を見て、同情してほしかった」などと供述し、混入は認めているが、殺意は否認しているという。高木容疑者の言動については、子供を病人に仕立てる一方で献身的に面倒をみる精神疾患の一種「代理ミュンヒハウゼン症候群」の特徴との一致を指摘する専門家もいる。

 京都地検は14日、同日が拘置期限だった五女への殺人未遂容疑について処分保留とした。再逮捕容疑などとまとめて処分を決める方針とみられる。【田辺佑介、珍田礼一郎】

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