記事登録
2009年01月13日(火) 15時01分

ぼうさい甲子園:地域と一体、防災活動 小学生の部大賞の四万十町立興津小 /高知毎日新聞

 ◇高知工高と高知東高に賞状−−表彰
 阪神大震災から14年になるのを前に神戸市で11日開かれた「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)=毎日新聞、兵庫県など主催=の表彰式で、小学生の部で大賞に選ばれた四万十町立興津小▽だいじょうぶ大賞の県立高知工業高▽奨励賞の県立高知東高に、賞状などが贈られた。興津小と高知工高は活動内容も発表し、会場から大きな拍手がわいた。【岩嶋悟】
 興津小は「遊ぶ+防災」の「遊ぼうさい」をスローガンに、地域一体の防災に取り組む。05年度から避難場所の整備など、今後の課題を掲げた防災マップを作って全戸に配布。防災キャンプの実施や、運動会に担架リレーを盛り込むなど、災害が起きた時に役立つ技術や知識を楽しみながら学んでいる。
 会場には防災マップなどを展示、発表では、四万十町と連携して避難場所の整備などに取り組んでいることを紹介した。同校6年、村田彩乃さん(12)は「4年間防災について勉強し、大賞を受賞できてうれしい。後輩にも引き継いでいきたい」と意欲を語った。
 高知工高は今年度、専門技術を生かし、校内や高知市南部の海の近い地区に、停電しても使える非常灯を設置。発表では、同校の土木科と電気科が協力し、太陽光発電式の非常灯を設置した様子を紹介した。
 同校3年、細木智広さん(18)は「地元の自主防災組織で子どもたちに防災を伝えたい」と話した。
 高知東高は、科学部による小学生対象のサイエンス教室や、高校生を集めて交流を深めながら南海地震について学ぶワークショップを開いた。同校2年、有澤智恵子さん(16)は「地域の防災のために、地元の人や県内の高校生と一緒に取り組みたい」と意気込みを話した。

1月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090113-00000222-mailo-l39