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2009年01月13日(火) 13時01分

阪神大震災:記憶や教訓を語り継ぐ 被災者のメッセージ朗読−−神戸 /兵庫毎日新聞

 阪神大震災の記憶や教訓を語り継ぐため、被災者のメッセージを朗読する「あれから14年、そして未来へ…。朗読でつづる1・17」が12日、神戸市中央区の人と防災未来センターであった。
 同センターの女性ボランティア5人で作る「朗読の会」のメンバーが、震災で妻を失った状況などを紙芝居で表現した桜井健さん(81)=同市兵庫区=の作品や、毎日新聞震災取材班編著の「阪神・淡路大震災希望の灯りともして 67人の記者が綴(つづ)る158のきずな」の一編などを朗読。人の優しさやたくましさを伝えるメッセージに、約60人の参加者の中には涙を流す人もいた。
 神戸市北区の無職、田中美代子さん(72)は中学1年の孫(13)と参加。「孫に震災を伝えたいと連れてきた。震災はうまく伝えにくいので、朗読を通じて伝わればと思った」と語り、震災後に生まれた孫も「学校で学んだことよりも詳しく知ることができた」と話していた。【吉川雄策】
〔神戸版〕

1月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090113-00000156-mailo-l28