自民党の村田吉隆国対筆頭副委員長が13日の衆院予算委員会で、野党が2008年度第二次補正予算案の採決に抗議し騒然となる委員会の様子を無許可で写真撮影し、衛藤征士郎予算委員長にカメラを没収される場面があった。この後、民主党は「盗撮的行為で容認できない」として村田氏の懲罰動議を提出した。
村田氏は、出席議員の後方から、衛藤氏に詰め寄り抗議する野党議員らを撮影。これに気付いた菅直人代表代行ら多数の民主党議員が「何をやっているんだ」と村田氏に駆け寄って取り囲み、もみ合いとなった。
このため自民党の鈴木恒夫筆頭理事が村田氏からカメラを受け取って衛藤氏に提出。衛藤氏は「委員長の許可なく撮影したので没収します」と宣言した。村田氏は「資料写真としていろいろ使うため撮影していた。手続きを欠いていた」と記者団に反省の弁を述べた。
それでも民主党の渡辺周議院運営委員会理事は「民主党委員の(抗議)行動に対し懲罰動議を出すため撮影したのだろう。本格的なカメラを持ち込んで計画的に撮っており、自民党国対の方針でやったことだ」と怒りが収まらない様子だった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090113-OHT1T00283.htm